静かな佇まいの中に、これ見よがしでない温もりが点在する街、神楽坂。
この街に一歩足を踏み入れると、いつのまにか虜になっている自分を感じるだろう。
大都会で居場所を見失いそうになった時、この街を訪れるといい。
真の贅沢とは何か、もう一度気づかせてくれるはずだ。
今日は息子の学校のママ友が案内してくれた、素敵なランチスポットをご紹介する。
駅から5分くらい歩いた路地裏の、石畳の先に現れる瀟洒なビル。

間口の狭い階段を上がると、心づくしのオーナメントが出迎えてくれる。
聞けば、オーナーシェフのハンドメイドだそうだ。

ここはフランスワインだけでなく、日本のワインにも力を入れていて、日仏の食文化のマリアージュが楽しめるようになっている。

メインをお魚に決めたので、ワインは魚料理のソースに負けない樽熟成のシャルドネを。
宮崎県産の都農ワイン。

最初の一皿が運ばれてきた!
お皿は有田焼だという。
ローストビーフとお皿の桃色が溶けあって、さながら一点の絵画のようだ。

お次はカリフラワーの温かいスープ。

そしてメインは、青森県産マダラとつぶ貝のブランダード パートフィロ包み。
ブランダードとは、鱈とジャガイモをペースト状にした、南フランスはラングドック地方の郷土料理。
そこにつぶ貝とセロリが加わって…
魚介と野菜の異種試合や〜!
というノリに持ち込みたいところだが、冒頭からの気取った流れが台無しになるので封印する。

最後は、梨のブラマンジェとコーヒー。
コーヒー以外に、紅茶と日本茶のセレクションがある。
フレンチの後に日本茶を頂けるお店があるとは驚いた。

こちらのコースが、しめて1600円。
ワインを入れても2500円以内で収まった。

隠れ家というには、開放的で明るい空間。
だがここは、確かに隠れ家である。
街の喧騒をよそに、ゆるやかに時が流れる場所。
おいしい料理と優しい笑顔が溢れるところ。
そんな空間を持てば持つほど、人生は豊かになると思う。

人気ブログランキングに参加しています。
励みになりますので、ポチッと応援のほどお願い申し上げます。

人気ブログランキング